出会い系の自称99歳人妻おばあさん「あなた、緊張してるの?」

出会い系サイトの世界でも高齢化は著しく、哀しきかな、90代のおばあさんで溢れかえっている。

僕はそのなかの「99歳の女性」に興味を持った。

職業欄にはOLとあり、Office LadyならぬOld Ladyの間違いではないかと思うのだが、プロフィールに「毎日お仕事でしんどーい(´;ω;`) 仲良くしてください」と書かれてある。

嗚呼、なんという一億総活躍社会。99歳の老婆がブラック企業で身を粉にして働き、出会いを求めているのだ。

嘘だと思うなら、大手出会い系サイトのPCMAXで、さくっとプロフ検索をかけてみてほしい。彼女のほかにも、99歳の女性がたくさん見つかるはずだから。

ただしこの場合「99歳」というプロフィールの方が嘘ではある。

というのも、「PCMAX」などの有料出会い系サイトでは「18歳以上かどうか」の年齢確認はしっかり行われるものの、プロフィールの年齢は自己申告制のためサバも逆サバも読み放題。

(話は逸れるが、このまえ僕は「20歳の女子大生」からメッセージをもらって喜びに舞い上がっていた)

ところが今日になって彼女のプロフィールを見てみると、なんということでしょう! 女子大生は「42歳の専業主婦」へと変身を遂げていた。笑笑

出会えない? ならば逆張りだ

出会い系サイトのプロフィールは信用できない。

ネトゲではよくある”美少女キャラの中の人がおっさん”とまではいかないけれど、専業主婦が女子大生になりすましてチャットを楽しむ事例は多いはずだ。というか、僕が実際に引っかかった。

であれば、ここはあえて「逆張り」をしよう。

自称99歳の老婆にアタックをかけてみれば、あわよくば正体18歳の美少女に出会えるかもしれない。中には何が入っているか分からない福袋を買うような感覚で、僕はPCMAXで99歳の女性にアプローチしてみた。

彼女の名前を静枝(仮名)としておく。最初の関門、直アド交換はうまくいった。

出会い系で直アド交換するためのコツ

出会い系 メール コツ

女性とメールアドレス交換する秘訣をちょっと書いておこう。

PCMAXでは、メッセージ送信に50円分のポイントを消費する。文通の時代じゃあるまいし、1通50円の出費はなにかと痛い。なるべく早期の段階で、メールアドレスやLINEのIDを交換しておきたいのだが、焦りは禁物だ。

最初のメッセージで「直アド交換しましょう?」と提案をすると、高確率で相手に警戒されてしまう。断られるか無視されるかが相場で、成功率は低い。

だから僕は、最初のメッセージは簡単な自己紹介と挨拶だけにとどめてメアド交換の話は出さない。もし相手からメッセージが届いたら、その返信ではじめて「もしよければこちらに連絡をください」とメアドを提示するのだ。

この方針が今のところはうまくいっている。

具体的には、相手へ送る2通目のメッセージで、下記のような文章を差し込む。

もちろんこの場所のメッセージ欄でのやり取りも大歓迎なのですが、
もしPCメールでしたら
mail@example.com
LINEでしたらIDは□□にお気軽にメッセージいただけたら嬉しいです。

この作戦は自称99歳静枝さんにも有効だったようだ。3通目(150円分のpt消費)で、僕のメアドの方に彼女からメールが届いた。

「モリサワさん(僕のペンネーム)ともっとお話したいので、これからはこちらでやり取りさせて貰っていいですか? ポイント使わせるのも悪いですしね」のメッセージ。

PCMAXでは送受信メッセージの上限文字数が500文字で、男性側はポイントを消費する。その制約がかえって女性側に気を使わせ、直アド交換を容易にしてくれる。アドレス交換さえ成功してしまえばこちらのもので、何通送っても無料だ。

僕はさっそく、静枝に本当の年齢を尋ねてみる。1分と待たず「教えてあげなーい」と即レスが来る。メールを何通か交わすうちに、彼女は驚くほどに聡明で用心深く、頭の切れる女性であることを知った。

話によると彼女は3つのメールアドレスを使い分けているらしい。

出会い系サイトで男性からアプローチを受ける。相手の信用レベルを見極めて、それに応じて3つのアドレスに振り分け誘導する。信用できなさそうな相手にはセーフティアドレスを教え、いざとなったらメールアドレスごと縁を切れるようにしておく。

ちなみに僕は、静枝の2番目のセーフティアドレス(そこそこ信用できそうだけど要警戒リスト)に入れられていた。

一方で、静枝は教養の豊かな女性であった。僕はこれでも小説家なので、文学知識の豊富さは自負している。しかし趣味の話を振ってみると静枝の方がレベルの高い読書家だった。僕のほうがまったく話についていけない。

 

99歳女性のミステリアス度は増すばかり。静枝、君はいったい何者なんだ? 静枝に根掘り葉掘り質問をして、彼女が既婚女性であるところまでは突き止めた。だが代償として、僕のライターとしての活動名が知られてしまった。

「あなたこれ取材目的でしょ。出会い系の体験談サイトでも作ってるの?」と、こちらの意図まで看破され、おまけに「本名って◯◯だよね?」と筆名から実名まで辿られてしまった。その異様なまでのリサーチ力たるや……僕自身のセキュリティの甘さもあるのだけれど、正直、背筋も凍る思いで「鬼女、こえええええええ」と戦慄した。

幸い(?)静枝とはその後も1ヶ月ほど良好なメル友関係を結び、ある日彼女の方から「そんなに情報が欲しかったら、そっちから体当たり取材してきなよ」と誘いをもらった。僕も静枝の正体が気になっていた。

危険な匂いもするが、絶好のチャンスだ。

やっぱり美魔女さんじゃないですか

土曜日の午後1時に、大阪某所、駅前の本屋で静枝と落ち合うことになった。待ち合わせ場所を書店にするところが彼女らしい。

書店の入り口で不審者のようにソワソワしていると、静枝から声がかかった。

「◯◯さんですか?」

実名の方で呼ばれたので「モリサワです。モリサワ」と慌てて訂正の返事をする。

 

99歳老婆の正体やいかに、静枝はやはり逆サバを読んでいた。姿を見て、あっと息を飲む。

外観は、40代に見える。ただし、若々しい。ベージュのレディーススーツは、素人目にも高級なものであることが分かる。髪は黒に近い茶で、軽いウェーブがかかって肩まで伸びている。二重まぶたで瞳はきりりと凛々しい。なんといっても彼女はグラマーだった。

静枝は腕時計をチラと見て「50分……いや40分だけね。喫茶店入ろうか」と言った。その日は土曜日だったが、どうにも仕事中に抜けてきたといった感じだ。

彼女の左手の細い薬指には、結婚指輪が綺羅びやかに光る。

行きつけの店なのか、静枝はためらわず喫茶店のなかへと入っていく。正面から見るとこぢんまりとした店だったが、奥に入るとL字型の空間が現れ、見せかけの3倍の広さがあったことに気づく。大人の秘密基地のようだ。

お恥ずかしながら、僕は24年間生きてきて、ちゃんとした喫茶店に入るのはこれがはじめてだった。エスプレッソとアメリカーノの違いも分からない。カウンターで「本日のコーヒー。真ん中のサイズで」と注文をすると、馬鹿でかいマグカップになみなみと注がれたブラックコーヒーを渡された。

あなた、緊張してるの?

静枝はもうテーブルの奥で待っていた。僕は慌ててマグカップを持って、彼女の席へ向かった。砂糖とミルクを取り忘れたことを後悔する。静枝は、メロンソーダのようなものを飲んでいた。

4人がけのテーブルにマグカップを置く。静枝の向かい側の席、真正面ではなく対角線側の席についた。なんだか向かい合うのは気恥ずかしかった。

「あなた、緊張してるの?」

と訊かれて、「は、はい」とガチガチに固くなって答える。

静枝は美女ではなかったが、大人の魅力を持っていた。これが、いわゆる美魔女ってやつなのか。胸は大きい。そっちについ視線が向かってしまう。僕はロリコンなんだけどな。

静枝は僕の気持ちを見透かしたように言う。

「モリサワ君のことはね、息子のような感覚で見てる。だから会おうと思ったわけ」

その台詞は、僕のむくむくと膨れ上がってきた妄想を打ち砕くには十分な一撃だった。

「息子さんがいらっしゃるのですね。というかご結婚もされているのですね」

彼女の結婚指輪に視線を移し、僕は静かに言った。

奥さん、要は出会い系でツマミ食いしてるわけですね

彼女には旦那もいて、息子もいる。

息子は僕と同じ20代で、システムエンジニアをやっているらしい。そして彼女自身は、貿易会社で働いているそうだ。会話のなかで会社名や職務内容はボカしていたけれど、頭のなかに「外資系OL」の言葉がよぎった。

静枝は仕事のできるキャリアウーマンなのだろう。(出会い系サイトへの偏見が入っていて申し訳ないけれども)彼女のような知的で壮麗な女性が、どうして出会い系に登録しているのか不思議に思った。

「ほら、若い人たちだってツイッター使うでしょ? それとおんなじ。PCMAXは40歳以上のわたしらにとってのツイッター代わりってわけ」

静枝は、最初はそう弁解した。「ツイッター代わり」は一理あると思うけれども、納得がいかない。本音を聞き出すために粘ってみる。僕が引き下がらずに突っ込んだ質問を続けていると、彼女はやがて溜め息をついた。

「旦那が知ったら許さないだろうね……。あたしがやっていることは立派な不貞行為ですよ」

彼女はぽつりとこぼす。

自分でもいけないことをしているのは分かっている。それでも、家庭では得られない心の隙間を埋めるために、出会い系サイトでの交流が必要なのだと彼女は言った。仕事の鬱憤晴らしもある。自己中心的な動機で出会い系を使っており、とても自慢できるものではない、と静枝は自虐的に話す。

静枝は5年ほど出会い系サイトで活動しており、相手もそれなりに見つかったそうだ。「そりゃわたしもいろいろありましたよ」と言葉を濁された。さすがにその先の内容までは聞き出せなかった。(なにせ喫茶店での会話なのだ)

PCMAXのプロフィールにも「不倫・浮気」の設定項目がある。あまり声を大にしては言えないが、女性にとってのそのような需要は大きいらしい。人妻と出会いたい男性には朗報、とも言えるだろうか。

「(出会い系サイトの登録者は)年齢層高いでしょ? 40、50はそんな人ばっかり。既婚者にろくな人間はいないわよ。所詮そんな場所だって、男側も割り切ってるんじゃないの?」

プロフの自己PRで知性を感じさせればオッケー!?

女性側はあくまで遊びと暇つぶしのために出会い系をやっている。静枝の言葉に、少し悲しくなった。僕が求めているのはピュアな交際だった。純粋な性的快楽を得るのであれば、Amazonで買った3,500円のオナホールか、DMMでダウンロードした560円の催眠オナニーボイスで事足りる。

「まあでも男はお金を払って出会い系やってるわけだから、女性側と違って本気の人は結構いるんじゃないですか」

出会い系サイトとはいえ、僕のように夢を抱いて登録している人間も少なからずいる。

この反論をしかし、静枝は別のふうに解釈した。

「そりゃそうよ。だから警戒してんの。見極めて、ふるいにかけていかないとエラい目に合わされるからね。会うかどうかは、そうね……プロフの自己PRを見て決めるかな。知性の感じられない人には絶対に近寄らないわ。直アド交換して、それでメールの中身からどの程度知性的かを見極めなきゃ。リスキーで到底会えないでしょ」

静枝は会話のなかで「ふるいにかける」「見極める」という言葉を好んで使った。最初のメールで自己開示をあまりしてこない相手は、ふるいから落とす。素性のよくわからない相手は、早々に切る(メールをブロックする)のだと彼女は言った。

僕の場合は年齢が低すぎた(24歳)ことと、ライター名と本名を知ったことで、警戒を解いてくれたそうだ。

飲みかけのコーヒー

タイムリミットの40分が過ぎ、静枝は席を立った。彼女と話していると時間があっという間に感じられて、少々名残惜しかった。マグカップのコーヒーをまだ飲みきっていなかった。

静枝は立ち去る前に思い出したふうに「今度の日曜、難波で飲み会やるんだけど、来ない?」と誘ってくれた。話によるとそれもPCMAXの繋がりで、40代~50代の男女で集まるらしい。会費制の飲み会で、男性は5,000円とのこと。

僕は少し迷ったけれども、さすがに20代の自分が紛れ込むのは場違いな気がして、話を断った。もともと大人数で集まる場は苦手だった。

静枝は気にしていないようすで「そう、今日は遠いところから来てくれてありがと」と言って、喫茶店を後にした。ひとり残された僕は、マグカップの不味いコーヒーをちびちびと飲んでいた。

(20代で出会い系サイトを使うのはやっぱうまくいかんのかなぁ……)僕は心のなかで呟いて、小さく溜め息をつく。

あとがき

今回の静枝さんとの出会いは、僕にとっては失敗譚のひとつであると言えた。しかし、もしも40代~50代の人で「人妻・熟女」を求めている人であったなら、大成功の出会いと言っても良かった。

彼女は外資系OLのキャリアウーマンで、控えめに言ってもスタイルはいい。知的で、話がうまい。僕の見た感じでは好奇心の強い女性で、「不貞がバレるリスク」をあえて愉しんでいるような印象だった。

出会うべく人が出会っていたならば、マッチしていただろうなと思う。

18歳~20代前半の女性は、生活に困って出会い系を使っている印象が強い。僕が以前に引っかかった(2万円を取られた)援交女性は極端な例だとしても「タダでヤラせてくれる」20代は少ないだろう。

それと引き換え、静枝は「デザートでもおごってあげようか」と僕に提案したくらいの女性だ。(カッコ悪いので断った)お金に困っているようすはないし、何かしらの対価を要求するタイプでもない。むしろ、僕がヒモになりたいくらいだった。

今回得られた教訓はひとつ。「誰もが行かない裏道にも、案外出会いは転がっている」ということだ。

もしかしたら僕が出会えたように、聡明でグラマーな人妻に出会えるかもしれない。試してみるといい。

(取材/文 taku_morisawa)

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投稿者プロフィール

1993年生まれ。兵庫県在住の小説家、ときどき無名のネットライター。
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